もっとも嫌われている虫といえばやはり「ゴキブリ」、そんなゴキブリの種類を徹底解説!

害虫や害獣にもさまざまな種類がありますが、それらの中でも特に嫌われているのが「ゴキブリ」です。
その見た目、病原菌を運ぶという習性、大群で現れる絶望感が原因となっています。
ゴキブリは地球上に数億年前からいたとされており、現在も世界中で約4000種類が生息しているとされています。
そこでここではそんなゴキブリの中でも日本でよく見かける種類のゴキブリについて紹介していきたいと思います。

クロゴキブリについて

 

日本では約50種類のゴキブリが生息しているとされていますが、ほとんどは屋外、野外で生息しているため家屋の中に入ってくることはあまりありません。
家屋に入ってくるのはそれらのうちの「4種類」です。
ここではその中でももっとも「ゴキブリ」としてのイメージが強い「クロゴキブリ」について紹介していきます。

クロゴキブリの生態とは

クロゴキブリは成体が3~4cmほどで黒褐色のツヤツヤした色合いをしています。
1回に産み落とされる卵は20~30個ほどで、一生のうちに15~20回ほど産卵します。
幼虫の状態で1年過ごし、成虫になって7ヶ月ほど生きます。
もともとは本州に生息していたのですが、ゴキブリの中でも「ある程度寒さに強い」という特徴があるため、最近では北海道でも生息するようになっています。
また、寒さに強いということもあって冬を越して活動するという面倒な種類でもあります。

クロゴキブリの行動傾向とは

クロゴキブリは他の昆虫と比べるとそこまで飛ぶのは得意ではないとされていますが、短距離であれば飛翔することは可能です。
そのため家屋やマンションの低い層ではわずかな隙間から侵入することが多く、高層階では配達されるダンボールなどの荷物にくっついて侵入することが多くなっています。
また、気温が上昇して活動期に入ると飛翔することが多くなり、夏場などは飛んで窓やベランダから侵入するということもあります。
とにかくわずかな隙間さえあれば侵入してくるために注意が必要です。

チャバネゴキブリについて

クロゴキブリのイメージが強すぎてこちらはあまりゴキブリというイメージはないかもしれません。
ただ、こちらも日本全国で見かけるゴキブリとなっています。

チャバネゴキブリの生態とは

チャバネゴキブリは1~1.5cmほどの大きさでクロゴキブリよりも小さい成体をしています。
色合いが黄褐色のため、「黒い」というゴキブリイメージが持たれていないことがあります。
1回に30~40個ほどの卵が生み出され、一生のうちに3~7回ほど産卵します。
幼虫は2ヶ月ほどで成虫になり、成虫になると4~5ヶ月ほど生きます。
とにかく繁殖力が高くて寿命が短いために世代交代が早く、殺虫剤などの薬剤に耐性を持つ個体が多いという特徴があります。

チャバネゴキブリの行動傾向とは

チャバネゴキブリは夜行性のために昼間はあまり活動しません。
新聞紙、ダンボール、家電などの裏側や屋根裏などで静かにしています。
また、寒さにも弱いために冬はそれほど活動をしません。
もともとは外来種であり、荷物などに混じって日本に入ってきたと考えられています。
ぱっと見た感じではコオロギのような他の昆虫に見えるということもあって、発見が遅れるという特徴があります。
寒さに弱く、夏場に活動することが多いため、駆除するのであれば冬のうちに一気にしてしまうことがおすすめです。

ヤマトゴキブリについて

ヤマトゴキブリは日本の在来種であり、北海道から本州の近畿地方にかけて広く生息しています。
寒さに強いという特性があるだけでなく、屋外や屋内を問わずに生息するために見かけることも多くなっています。

ヤマトゴキブリの生態とは

大きさは成虫でも2.5cm~3.5cmほどとそれほど大きいわけではありません。
1度に12~15個ほどの卵を産み、一生のうちに7回ほど産卵します。
そのため、他のゴキブリと比べると繁殖力はそれほど高くないと言えます。
卵は1ヶ月ほどで孵化して幼虫になり、3ヶ月~12ヶ月ほどで成虫になります。
成虫になると3~6ヶ月ほどで寿命となります。
見た目はクロゴキブリに似ているのですが、比べてみると体が少し小さめで光沢がありません。
クロゴキブリは黒い光沢があるので、そこで違いが判断できます。

ヤマトゴキブリの行動傾向とは

ヤマトゴキブリは他のゴキブリと比べると寒さに強いという特徴があります。
幼虫のころには周囲が低温になると一時的に休眠し、気温が上がってくると再び活動するという特性もあります。
寒さに強いために冬も越えて活動してきますので、さらに活発に活動する夏の前に駆除することが重要となってきます。

ワモンゴキブリについて

日本で屋内に生息するゴキブリとしては最大の大きさのゴキブリです。
成虫になると3~4.5cmほどの大きさとなるため、見た目のインパクトも強いものとなります。

ワモンゴキブリの生態とは

ワモンゴキブリは基本的には熱帯~亜熱帯にかけて生息するゴキブリですので、日本では九州や沖縄で多く生息していました。
しかし建物の増加、ビルやマンションの増加、人間の生活圏の温暖化の広がりに合わせて生息地域が広がっています。
寒さに弱いゴキブリではありますが、現在は北海道から沖縄まで幅広く分布しています。
一度に6~18個ほどの卵を産み、一生のうちに10~84回ほど産卵します。
孵化するのに1ヶ月ほどかかり、幼虫として3ヶ月~1年ほど暮らします。
成虫になってからは3ヶ月~20ヶ月ほど生きるため、日本に生息しているゴキブリの中ではもっとも寿命が長いゴキブリとなっています。

ワモンゴキブリの行動傾向とは

ビルやマンションのマンホールの下や下水道に多く生息しており、飲食店や工場などのエサが豊富な場所を好んで行動します。
クロゴキブリと同様に飛ぶことができるだけでなく、何も食べていなくても1ヶ月ほど生きることができるというほど生命力が強いゴキブリとなっています。
ただ、寒さに弱く冬は室内の暖かい場所に集まりやすい習性があるので、そこを狙えば一網打尽にできる場合があります。

一般的なゴキブリの生態とゴキブリによる被害について

いくつかの種類が生息しているゴキブリですが、一般的な生態については共通する部分が多くあります。
また、ゴキブリによる被害も似たものが多くあります。
ここではそれらについて紹介していきます。

一般的なゴキブリの生態とは

まずゴキブリは「集団」を好みます。
そのため「一匹見たら三十匹いると思え」と言われることがあります。
夜行性であり、「暗い」「暖かい」「狭い」場所を特に好んで行動します。
また、「繁殖力が強い」「雑食」というのも数が増える原因となっています。
食べかすなどだけでなく、紙くずや仲間の糞、仲間の死骸などとにかく何でも食べます。

一般的なゴキブリの害とは

ゴキブリは衛生的に問題が多く、赤痢菌やサルモネラ菌などの病原菌を運ぶことがあります。
また、ゴキブリの死骸や糞がアレルギーの原因となります。
その独特の風貌から見た人の不快感も強く、嫌われることも多くあります。

まとめ
ゴキブリは世界中で長い歴史生息してきた虫です。
日本にも生息しており、その生態から特に嫌われることが多く、屋内で見かけるとパニックになる人もいます。
どうしても駆除しきれない場合は専門業者に依頼するのも良いでしょう。

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