自分でコウモリ対策はできる?応急処置とプロに任せるべき理由とは

「天井裏や戸袋からのカサカサ音がする…」
「ベランダや玄関に黒い糞が落ちている…」

コウモリによる被害に悩まされていませんか?
こうした被害を放置しておくと、健康被害や建物の劣化を招く恐れがあります。

「とりあえず自分で何とかできないか」と考える方も多いでしょう。
確かに応急的な対策は市販グッズでも可能ですが、実はコウモリ対策は専門業者に任せるべき理由が明確に存在します。

本記事では、「自分でできる応急的なコウモリ対策」とともに、「なぜ最終的にはプロに依頼すべきなのか」をわかりやすく解説します。
コウモリ被害に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

コウモリは勝手に駆除できない!まずは知っておくべき法律とリスク

「まずは自分でコウモリを追い払ってしまおう」と考える方もいるかもしれませんが、ここで重要なのが「鳥獣保護法」という法律です。
この法律により、コウモリは保護対象動物となっており、許可なく捕獲・殺傷すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される恐れがあります。

そのため、自分でできるのはあくまで「追い出す対策」「寄せつけない対策」に限られ、駆除そのものは禁止されています。

また、コウモリには以下のような健康リスクもあります。

  • 糞に含まれる雑菌や病原体

  • ノミ・ダニの寄生

  • 空気中に舞う糞の粉末の吸引による感染症

コウモリの住処となっている場所の作業には、防塵マスク・手袋・ゴーグル・帽子・使い捨ての衣類など、完全防備での作業が必須です。

これらを踏まえると、コウモリ対策は見た目以上に難易度が高く、慎重さが求められる作業だということがわかります。

自分でできるコウモリ対策グッズとその効果

「それでもまずは何かしたい」
「とにかくすぐに寄せつけないようにしたい」

という方のために、市販されている対策グッズを紹介します。

1. 忌避スプレー

コウモリが嫌うハッカ油を主成分としたスプレーです。
戸袋や通気口などの狭い場所に吹きかけて、住みにくい環境を作ることができます。

  • 【メリット】使いやすく、ホームセンターや通販で購入可

  • 【デメリット】匂いが強く、室内に匂いが移ることも

2. 燻煙剤

広い空間に煙状の薬剤を充満させて、コウモリを追い出します。
屋根裏や天井裏などには効果的です。

  • 【メリット】複数の個体を一度に追い出せる

  • 【デメリット】空間の広さに応じた量が必要でコスパが悪くなる可能性あり

効果が薄いグッズには注意!

市販の対策グッズの中には、実際にはあまり効果が期待できないものも少なくありません
以下はその代表例です。

・磁石

→超音波とは無関係。科学的根拠がなく、ほぼ効果なし。

・超音波装置

→一時的には混乱させられるかもしれませんが、コウモリは超音波を変えて適応する能力があります。
長期的な効果は期待できません。

・テグス

→隙間の多い設置では侵入を防げず、設置に時間も手間もかかる割に効果が薄いです。

・ライト

→光に弱い特性を利用しますが、慣れやすく、根本解決にはなりません。

結局のところ、有効なのは「忌避スプレー」と「燻煙剤」程度
その他のグッズに時間とお金をかけても、効果が出ず徒労に終わるケースが非常に多いです。

なぜ専門業者に依頼した方がいいのか?

ここまで「自分でできること」を紹介してきましたが、実際のところはプロに任せるべき明確な理由がいくつも存在します。

1. 再発防止ができない

自分で追い出すことができたとしても、侵入口を塞がない限りすぐに戻ってきてしまいます
コウモリは1cm程度の隙間があれば侵入できるため、見つけにくい侵入口までしっかり封鎖するには知識と経験が必要です。

2. 感染症や健康被害のリスクが高い

コウモリがいる場所は高確率で糞害・ダニ被害・悪臭にさらされています。
十分な感染症対策や消毒ができないまま作業を行うと、体調不良を引き起こす可能性があります。

3. 時間と費用の無駄になりやすい

市販グッズを何種類も買って試しても、効果がなければ結局業者に依頼することに。
結果的に最初から依頼しておけばよかったというケースは非常に多いのです。

実際にあった失敗例

「忌避スプレーを使って一時的にいなくなったが、数日後にはまた戻ってきた」
「侵入口を見つけられず、再び巣を作られていた」
「糞の清掃をしているうちにアレルギーのような症状が出た」

こうした事例は、コウモリ被害に悩む方々からよく聞かれる声です。

“時間もお金も体力も使ったけど効果がなかった”
そうなる前に、確実・安全な対応ができる専門業者へ相談することを強くおすすめします。

まとめ:一時しのぎではなく、根本解決を

以上、「自分でできる応急的なコウモリ対策」「なぜ最終的にはプロに依頼すべきなのか」をわかりやすく解説しました。

  • コウモリは鳥獣保護法の対象で、勝手に駆除はできない

  • 忌避スプレーや燻煙剤など、自分でできる対策は限られている

  • 市販グッズには効果が不確かなものも多く、再侵入のリスクが高い

  • 確実にコウモリを追い出し、再侵入を防ぐには専門業者への依頼が最も安全かつ確実

これらのことから、無理に自力で解決しようとせず、専門知識と技術を持つプロの力を頼るのがコウモリ駆除の近道でしょう。

もし、どの業者に依頼すればよいか迷っているなら、「一網打尽」のポータルサイトをご活用ください。
「一網打尽」では地域に根ざした専門業者を多数ご紹介しています。
お客様がもうコウモリ被害に悩まされることのないよう、全力でサポートいたします。

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