「気づいたらベランダが鳩の糞だらけに…」「掃除してもまたすぐに汚れる」
そんなお悩みを抱えていませんか?
鳩の糞は見た目の不快さだけでなく、健康被害や住宅の劣化といった深刻な問題を引き起こす原因にもなります。この記事では、鳩フンを放置することで起こるリスクや、正しい掃除の方法、再発を防ぐための対策を詳しく解説します。
鳩の糞がベランダに溜まることで起こる被害とは?
1. 健康被害のリスク
鳩の糞には、クリプトコッカス症やヒストプラズマ症などの感染症を引き起こす病原菌が含まれています。乾燥して粉状になったフンは空気中に舞い、人間が吸い込むことでアレルギー反応や肺炎を起こすことも。特に免疫力が低い高齢者、小さなお子様、呼吸器系に持病がある方にとっては危険性が高くなります。
2. 害虫の発生源に
鳩フンはダニ、ノミ、ゴキブリなどの害虫の温床になります。フンに含まれる有機物は、害虫のエサとなり、繁殖の場として最適な環境を提供してしまいます。放置することで、室内への虫の侵入や二次被害に発展することもあります。
3. ベランダの劣化・腐食
鳩の糞に含まれる酸性成分は、金属を錆びさせたり、コンクリートを劣化させたりします。とくに洗濯物を干すベランダでは、柵や床面の傷みが進行し、資産価値の低下にもつながります。
4. 悪臭・生活ストレス
鳩フンは時間が経つにつれてアンモニア臭を放ち、強烈な悪臭の原因になります。夏場は特に臭いが強くなり、洗濯物に臭いが移ったり、窓を開けるのが嫌になったりと、生活の質そのものに悪影響を与えます。
鳩のフン掃除は危険?素手で触ってはいけない理由
鳩のフンがベランダに溜まっているのを見つけたとき、つい「ちょっと掃いて流せばいいだろう」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、安易な掃除は自分自身や家族の健康に大きなリスクを及ぼす可能性があります。
感染症リスクがあるから要注意
鳩のフンには、私たちの健康を脅かすさまざまな病原菌やカビの胞子が含まれています。たとえば以下のような感染症が知られています。
- クリプトコッカス症:肺炎や脳炎を引き起こす真菌感染症で、免疫力が低い人に重篤化しやすい。
- ヒストプラズマ症:鳩のフンに含まれる真菌(ヒストプラズマ)によって肺炎を起こす。特に呼吸器系に疾患がある方は要注意。
- 鳥インフルエンザやサルモネラ菌の媒介源にもなることがある。
さらに、乾燥したフンが目に見えない粉塵となって空気中を漂うと、吸い込むだけで肺に炎症を起こすこともあります。
素手や軽装で掃除をすると、これらの病原菌が皮膚や粘膜、呼吸器を通じて体内に侵入するリスクが非常に高いため、絶対に避けなければなりません。
特に以下のような方は、感染リスクが高まるため要注意です。
- 小さなお子様
- 高齢者
- 妊娠中の方
- 喘息や呼吸器疾患を持つ方
- ペット(特に犬猫などの小動物)
感染症のリスクは“目に見えないもの”だからこそ、過信せず、万全の備えをして掃除にあたる必要があります。
間違った掃除方法が逆効果に
鳩のフンを処理する際、よくある誤った掃除方法が逆に被害を広げてしまうケースがあります。
ホウキで掃く
→ フンが乾燥して粉状になっていると、掃くことで空気中に細菌やカビの胞子が舞い上がり、周囲に拡散してしまいます。自分だけでなく、隣人や家族にも被害を及ぼす可能性があります。
水で勢いよく流す
→ 糞が溶けて流れやすくなる反面、下の階や周囲の住戸にまで汚れが及ぶ危険があります。さらに、ベランダの排水溝に詰まってしまうことで、排水トラブルの原因になることも。
高圧洗浄機の使用
→ 一見効果的に見えますが、汚れが飛散して周囲に付着したり、汚水が予想外の場所に飛ぶため、感染拡大のリスクが高まります。
また、使用した雑巾やタオルを再利用することで、他の場所に菌を持ち込むリスクもあるため、使い捨てが基本です。
適切な対処のために
このように、鳩のフンは「見た目が汚い」以上に、人体に影響を与える危険物だという認識が必要です。掃除をする際は、適切な防護装備(マスク・手袋・ゴーグルなど)を着用し、除菌剤を使って慎重に処理しましょう。
それでも不安な場合や、糞の量が多い場合には、感染症対策と清掃作業に精通した専門業者に依頼することが最も安全で確実な方法です。
正しい掃除方法と注意点
自分で掃除する場合の手順
- 完全装備(マスク・手袋・ゴーグル)を着用
- 市販の除菌スプレー(次亜塩素酸系)を糞に直接吹きかける
- 十分に湿らせた後、ペーパータオルや新聞紙で拭き取る
- 拭き取り後は再度除菌スプレーを使用し、念入りに消毒
- 使用済みの用具・タオルなどは、ビニール袋に入れて密閉廃棄
使用するべき道具・洗剤
- 次亜塩素酸ナトリウムを含む除菌剤(家庭用ハイターなど)
- ゴーグルやマスク、ゴム手袋
- ペーパータオル、使い捨て雑巾
- ゴミ袋(二重にすると安心)
清掃後も油断禁物!鳩を寄せつけないための予防策
鳩のフンを丁寧に掃除しても、それだけで問題が完全に解決するわけではありません。「また戻ってきてフンをされる」→「掃除する」→「また戻る」といういたちごっこにならないためには、鳩を寄せつけない“環境づくり”が何より重要です。
フン掃除は“根本解決”ではない
掃除をして見た目がきれいになったからといって、油断は禁物です。鳩は一度安全・快適だと認識した場所に執着する習性があるため、何の対策もしなければ、すぐに戻ってきて再び巣作りやフンの被害が発生する可能性が高いのです。
また、鳩は視覚や嗅覚に頼って「居心地の良い場所かどうか」を判断します。つまり、見晴らしがよく、風が当たらず、敵がいない静かな場所を好みます。掃除をした後は、「ここにはもう安心していられない」と鳩に感じさせるための工夫が必要不可欠なのです。
ベランダへの侵入を防ぐ方法
鳩が再び住み着かないようにするためには、以下のような「物理的・視覚的・聴覚的」な対策を組み合わせて、鳩が居づらい環境を演出することがカギとなります。
防鳥ネットを張る(物理的対策)
もっとも効果が高く、長期的に安心できるのが防鳥ネットの設置です。ベランダ全体をネットで覆うことで、鳩が物理的に侵入できなくなり、巣作りやフンの被害を根本から防止できます。
- 見た目が気になる場合は、透明のネットや細かいメッシュタイプを選ぶことで、外観を損なわずに設置可能。
- 賃貸物件の場合は、取り外し可能なタイプの防鳥ネットもあるので、管理会社に確認のうえ導入を検討しましょう。
反射テープ・CD・フクロウの模型(視覚的対策)
鳩は光の反射や猛禽類の姿に警戒心を持ちます。そこで活用されているのが、以下のような視覚的威嚇グッズです。
- キラキラと光る反射テープや、吊るした不要なCD:光の乱反射で鳩を遠ざける
- フクロウや鷹の模型:鳩にとっての天敵の姿を見せて警戒させる
ただし、鳩は学習能力が高いため、「動かない模型=無害」と見抜かれてしまうこともあります。定期的に場所を変えたり、風で揺れる工夫を加えたりすることで、効果を持続させることができます。
超音波装置や忌避スプレー(聴覚・嗅覚的対策)
最近では、人間には聞こえない周波数の音を出す「超音波装置」や、鳩が嫌う臭いを発する忌避スプレーなどの対策グッズも市販されています。
- 超音波装置は、鳩の聴覚を刺激し、居心地の悪い空間を作ることで寄りつかなくさせる
- 忌避スプレーやジェルは、メントール系の強いニオイなどで鳩にとって不快な環境を演出する
ただし、これらのグッズは個体差や慣れの問題があるため、必ずしも万能ではないという点に注意が必要です。
複数の対策を「組み合わせる」のがベスト
どれか1つだけの対策では、時間が経つにつれて効果が薄れてしまうケースも多いのが現実です。そこで大切なのは、物理・視覚・聴覚・嗅覚のすべての方向から多角的にアプローチすることです。
たとえば
- ベランダ全体を防鳥ネットで囲いつつ、
- 鳩の目に付きやすい位置にフクロウの模型と反射テープを設置し、
- 隙間には忌避スプレーを使用する
といったように、相乗効果を狙って複数の手段を併用することで、高い忌避効果を得られる可能性が高まります。
もし「対策をしても効果が出ない」「どうすればいいかわからない」とお悩みであれば、鳩対策に詳しい専門業者に相談するのもひとつの手です。特に、防鳥ネットの設置や高所作業は安全面の配慮も必要となるため、無理をせずプロに任せる選択も検討してみてください。
自分でできない場合は専門業者に相談を
こんな場合は業者に依頼を
- フンの量が多く、どこから手を付けてよいかわからない
- 高所での清掃やベランダの形状が特殊で作業が難しい
- 鳩の巣や雛がある可能性がある
- 再発を繰り返していて、根本的な解決が必要
業者依頼のメリット
業者に依頼すると、プロによる徹底した洗浄・除菌で健康リスクを抑えられます。さらに、鳩の行動パターンをよく知る専門家ならではの効果的な再発防止策の提案や、鳥獣保護法に沿った適切な対応が期待できます。嬉しいことに、多くの業者では現地調査と見積りを無料で行っているので、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。
まとめ
鳩のフンは見た目の不快さだけでなく、健康への影響、害虫の発生、お住まいの損傷といった深刻な問題を引き起こす可能性があります。また、適切でない方法で掃除をすると、ご自身の健康を害することもありますので注意が必要です。
- なるべく早く対処しましょう
- 安全な掃除方法を学びましょう
- 鳩が寄りつかない環境づくりを心がけましょう
- 自力での対応が難しい場合は専門家に相談しましょう
これらのポイントを実践することで、快適な住まいと家族の健康を守ることができます。
「どの業者に相談すればよいか分からない」「信頼できる専門家を探している」
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