鳩の「帰巣本能」の凄さは皆様ご存知でしょうか。
巷ではこの帰巣本能を活用した「鳩レース」という競技まで存在するほどです。
鳩は非常に自らの巣に対しての本能や執着が強い生き物なのです。
ここでは、そんな鳩の帰巣本能についてと、鳩の帰巣本能を利用した自分でできる鳩対策をご紹介します。
鳩の「帰巣本能」とは
鳩は「帰巣本能」が凄いというのをご存知でしょうか。
鳩は私たちが想像する以上に、非常に自らの巣に対しての本能が強い生き物なのです。
具体的に強さの数字を挙げると、ざっと距離にして「1,000㎞」くらいであれば1~2日で巣に戻ってくることが可能です。
※東京~大阪間が約500㎞。
この鳩の帰巣本能を利用したものとして「伝書鳩」や「通信鳩」が有名ですよね。
そしてこと鳩駆除において最も多い施工方法「鳩除けネット」ですが、こちらを講じた後でも「約2週間~1か月」の間は何とか巣に帰ろうと訪れることが多いです。
実はこの帰巣本能の強さや、長い距離でも戻ってこれる理由は、まだはっきりと解明されていません。
ただ、それだけ帰巣本能が高いということは逆に言えば、鳩に「ここに巣を作りたくない」と思わせるだけで鳩被害に遭う確率をグンと下げることができるということです。
そこで、こちらのページでは、帰巣本能を利用したご自分でできる鳩の被害を事前に防ぐ方法をいくつかご紹介します。
当たり前のようで意外と見逃してしまうことですので、少しでもお役に立てればと思います。
餌を与えない
栄養状態が良い鳩は1年中繁殖します。
そのため、餌やりなどの習慣がある地域などでは、個体数が急激に増加してしまいます。
駐車場や公園にいる鳩にパンなどをあげると、沢山の鳩が寄ってくるため、楽しくて沢山あげてしまった経験はありませんか?
おそらく、ほとんどの方があるのではないでしょうか。
ただそんな軽い気持ちで与えたエサをきっかけに、家の庭やベランダに巣を作り鳩が害を与えてしまうのです。
餌は絶対に与えないようにしましょう。
鳩のフンはできる限り放置しない
鳩は自分の縄張りでフンをして、縄張りを主張しています。
自分が好む場所に居ついてそこを縄張りと認識します。
一度縄張りと認識するとたとえ巣を撤去されても戻ってきます。
自分のフンがある場所を安心する場所と認識するため、鳩のフンを見つけたら放置せずになるべくすぐに掃除するようにしてください。
また、鳩のフンには様々な病原菌が潜んでいるため、掃除する際には素手ではなく、必ずゴム手袋などを着用してください。
様々な鳩除けグッズを活用する
鳩対策で重要なのは、鳩を近づけないことです。
鳩は長くその場所にいればいるほど愛着をもち、帰巣本能で巣を撤去されても帰ろうとします。
鳩は安心できる場所に居つくため、市販されている様々な鳩除けグッズを使用して、鳩が居心地悪く感じ、居つかないようにすることで、鳩が滞在することを避けます。
・鳩避けネット
ベランダ窓枠に設置して、鳩の侵入をシャットアウトすることが目的です。
板で囲うわけではないので通気性や透過性も問題ありません。
・剣山
尖ったピンが沢山ついたマットを鳩の止まりやすい箇所に設置することで、物理的に鳩が止まらないようにします。
・鳩避けスプレー・ジェル
鳩が嫌がる臭いや感触のするスプレーやジェルで、鳩に不快感を与えます。
ただ持続性が短いので定期的に使用をしなけれがなりません。
・反射板
鳩は強い光を嫌うので、CDや反射テープで驚かせます。
ただ、慣れてしまうと効果が出ないという側面もあります。
これらが一般的な鳩避けグッズです。
ネット通販やホームセンター、ものによっては100円均一ショップでも取り扱っているので一度購入して効果を確かめてみましょう。
巣作りしやすい環境を与えない
これが一番重要です。鳩も巣作りがしずらいとなれば、巣作りはしません。
そのため下記のような対策を徹底しましょう。
・死角ができてしまうようなもの(植木鉢等)を撤去する
・死角になる場所を塞ぐ(室外機等)
・常に清潔な状態を保つ(近くに糞などが落ちていると飛来しやすくなります)
・徹底して追い払う(危険だと思わせる)
上記4点は必ず徹底しましょう。
また、集合住宅等では、空き部屋のベランダにはネットをするなどして事前に防ぎましょう。
まとめ
このページでは鳩の帰巣本能を利用して、未然に鳩被害を防ぐ方法を紹介しました。
どれも当たり前のことかもしれませんが、徹底することで未然に鳩被害を防ぐことができます。
鳩に一度巣を作られてしまうと残念ながらプロの業者に依頼をしなければ完全な駆除はできません。
ご自宅がそうならないためにもまずは、現状の周りの環境がどのようになっているのかを確認することから始めてみましょう。