鳩による被害が出た場合、ハト駆除専門業者に依頼すると思いますが、その際に見積もりを出してもらいます。
しかし、鳩駆除において何を基に見積もりを出しているのかを知っていなければ、見積もりを出してもらった意味がありません。

ここでは、「鳩駆除の費用相場」についてご紹介しています。

鳩駆除を依頼する際の注意点

お住まいに鳩が棲みついてしまった場合、鳩駆除専門業者に依頼すると思いますが、その際に見積もりを出してもらいます。
もちろん見積もりを出してもらうことは重要ですが、鳩駆除においてそもそも何を基に見積もりを出しているのかを知っていなければ、見積もりを出してもらった意味がありません。

見積もりは項目ごとに細かく出してもらう

害虫駆除業界は、特有の専門用語も多いです。
だからと言って、細かいところは業者にお任せというのは、本来よりも高い提示額になってしまったりしてしまいます。
見積書で肝心なのは、「鳩駆除一式」などおおざっぱな見積書ではなく、何にいくらかかるのかがはっきりわかるように、項目ごとに詳しく金額を提示してもらうことです。
鳩駆除の相場費用は、マンションや戸建て住宅などの一般家庭の場合、30,000円から80,000円程度です。
鳩駆除の料金は、「鳩の被害に合っている面積」「糞の蓄積量」「対策の種類」によって変わってきます。
もし、被害面積が広く、フンがたくさん溜まっている場合は、相場よりも高くなるでしょう。

鳩駆除の見積もりで押さえておきたいポイント

また再飛来防止対策は、忌避剤・バードピン・防鳥ネットが一般住宅ではよく使われ、それぞれによって値段が異なります。
覚えておきたいポイントとしては以下となります。
・「マンション」と「戸建て」では駆除料金に大きな違いはありません。
・「鳩の被害の広さ」が、駆除料金に影響してくるので、建物の違いによる駆除料金の差はありません。
・「はしご」や「足場」が必要な『高所作業』の方が高額になります。
・「危険度」「設備代」「作業にかかる時間」が多くなるので、高所作業は料金も高くなります。
・「はしご」が使えず、「足場」や「高所作業車」が必要になる場合は、さらに料金は高くなります。

普段から頻繁にハト駆除を依頼する方は多くないと思いますが、わからないからといって鳩駆除業者に任せきりにするのではなく、自分でも調べることができる範囲の知識は調べてから依頼するようにしましょう。

複数の会社に見積もりを出してもらうのは必須条件！

ネットやチラシで外装塗装の工事代金を比較すると、媒体によって、大きな差があります。
さらに悪いことに、相場の何倍もの料金で工事の押し売りをする悪徳業者も近年では増えてきています。
なので、相場価格は、自分で調べるのが一番いいです。今はたくさんの塗装会社が自社のホームページを持っており、ネット上で問い合わせも簡単にできます。
そして、それぞれの業者のサイト含め、比較サイトなども参考にすると、料金以外にも工事後の感想など何かと気になる情報を得られます。

鳩駆除を依頼する前に

実際に鳩駆除を依頼する前に、具体的に鳩駆除ではどのような作業が行われるのか知っておきましょう。
作業内容を知っておくことで、見積もりを見た時に「あれ？この工程が無い」と気づくことができますし、実際に作業を行なってくれている際にも「今は〇〇をやってくれてるんだな」とより安心して駆除を任せることができるでしょう。

鳩駆除における作業は主に、
・駆除作業
・清掃、消毒作業
・再飛来防止対策
この３つになります。

まず駆除作業では、その名の通り鳩駆除作業を行います。
鳩自体はもちろん、鳩の巣の撤去など、建物から全ての鳩を追い出す作業です。
一般の方では届かないような高い場所にある鳩の巣もしっかり撤去してくれます。

続いて、鳩を完全に追い出した後は清掃・消毒作業を行います。
鳩糞や鳩の羽の残骸などを綺麗に清掃し、鳩糞には様々な病原菌が潜んでいるので消毒作業を行います。
特に鳩糞はしっかり清掃・消毒を行わないと空気感染する恐れもあるので、徹底的に行います。

鳩糞はこびりつきやすく、一般の方では大変な鳩糞清掃ですが、駆除業者は専用の高圧洗浄機を使って行うので効率良く、かつ綺麗にしてくれます。
この作業を怠ってしまうと、完全に鳩駆除ができたとは言えないでしょう。

そして最後に、再飛来防止対策を行います。
鳩は一度巣を作った場所・棲みついた場所への執着心が非常に強いため、完全に追い出した後でもまた戻ってくる恐れがあります。
この再飛来防止対策をしっかり行わないと、鳩被害は鳩とのイタチごっこになってしまいます。

鳩駆除の専門業者であれば、「防鳥ネット」や「スパイク（鳥用の剣山）」、「忌避剤」などを鳩の建物への執着度合いや建物の構造によって使い分けます。
そして、鳩が２度と同じ場所に戻ってこれないように施工してくれます。

以上が鳩駆除の大まかな流れです。
上記の流れを踏まえた上で、駆除業者がどのように施工するのか見積書を見て確認するようにしましょう。

個人で鳩駆除をするとどれくらいかかるの？

「できるだけ安く抑えたい」という理由で、鳩駆除を個人で行おうと考える方もいらっしゃると思います。

しかし、別ページでも説明している通り、鳩は「鳥獣保護法」という法律で保護されている動物です。
そのため、きちんと許可を得た業者でないと、鳩を殺傷したり捕獲した場合は犯罪と見なされてしまいます。
また、鳩に危害を加える行為でなくても、威嚇行為、毒餌のような弱らせる行為でさえも禁止されています。

ですので、法律に触れない範囲で個人でできる対策は、鳩糞掃除と鳩よけ程度しか無いというのが現状です。
それでは個人で鳩よけを行なった場合はいくらくらい費用がかかるのでしょうか？

具体的な鳩よけの対策として「忌避剤」が挙げられます。
「忌避剤」は鳩が嫌がる成分が入った薬品で、「スプレー」「固形」「ジェル」と様々なタイプがあります。

それぞれ用途が違うため、一概にどれが良いとは言えませんが、各忌避剤の相場は、

・スプレータイプ　1500円～5000円
・固形タイプ　1500円～4000円
・ジェルタイプ　3000円～5000円

となっています。

また、他にも「防鳥ネット」を取り付けるという方法も挙げられます。
防鳥ネットは鳩専用でないものも販売されていますが、用途としてはどれも同じです。

防鳥ネットはホームセンターなどでも簡単に購入することができ、価格はおよそ1,500〜3,000円程度です。
価格としては安価ですが、鳩の侵入を完全に防ぐためには隙間無く効果的な場所に取り付ける必要があるため、経験と技術が必要となります。

いずれの場合でも、価格としては安価で抑えることができそうに見えますが、以下の状況まで被害が進んでいる場合は個人による鳩対策は意味が無いと覚えておきましょう。

・すでに鳩に巣を作られていた
・鳩糞を掃除してもすぐに鳩糞が見つかる
・頻繁に鳩を見かける・棲みつかれている
・卵・雛を見つけた

ここまで被害が進んでいると、鳩はその場所に強い執着心を持っている恐れがあります。
そうなるとすでに素人には対処できない状態になっており、業者による専門的な鳩対策でないと駆除することは困難です。
更なる被害を出さないためにも、早急に業者に依頼した方が良いでしょう。

業者に頼んだ際の費用の全国相場は、

・一般住宅（個人向け）：３万円～
・マンション、アパート（大家向け）：５万円～

となっています。

一見すると個人の方が安価で済むので、つい自分で鳩駆除を行おうとする方もいらっしゃいますが、止めておいた方が良いです。
数千円〜１万円程度の材料を自分で購入し、時間と手間を割いて作業したとしても、素人作業ではすぐに鳩は戻ってきてしまいます。
そうなると再度同じ出費・手間が発生し、いつまでも繰り返す事態になってしまいます。

鳩対策・鳩駆除は一度限りの費用で考えるのではなく、その効果や手間も考慮に入れ、一度で完璧に対策してくれる業者に依頼する方が得策と言えるでしょう。

鳩駆除の費用相場

それでは、鳩駆除の費用相場を見ていきましょう。
ある程度にはなりますが、費用相場を知っておくことで、悪徳業者によるあまりにも高額なぼったくり被害を回避することができます。

残念なことですが、鳩駆除業界においてもぼったくり業者や、安い料金で施工を請け負い手抜き工事をする業者など、悪徳業者はたしかに存在します。
相場より明らかに高い、明らかに安いといった場合には、「なぜこんなに高いのか？」「なぜこんなに安いのか？」を見積もりを出した業者に問いただしてみましょう。
安いのは嬉しいことですが、安すぎる業者というのも疑うようにしてください。

鳩駆除の相場費用は、一般的な戸建住宅やマンションの場合、30,000円から80,000円程度となっています。
「相場というには結構な値段の開きがあるような…」と思いませんでしたか？ 金額に大きな開きがあるのには理由があります。

鳩駆除の料金は、「鳩の被害面積」「鳩糞の量」「どのような駆除方法をとるか」によって大きく変わってきます。
もし被害が出ている面積が広く、鳩糞が多く溜まってしまっているような場合は、どうしても相場よりも高くなってしまいます。
つまり、鳩駆除を依頼する物件一つひとつで、被害状況・対策内容それぞれに見合った相場が存在するので、一概にいくらとは言えないのが鳩駆除です。

逆を言えば、だからこそ専門業者に任せきりにしてしまうと、正規の金額より高い金額を請求されてしまう可能性があります。
上述のように、任せきりにせず細かい見積もりを出してもらい、調べることができることは自分でも調べてみましょう。
その上で、複数の会社に見積もりを出してもらうようにしましょう。
それぞれの専門業者のサイトを含め、ハト駆除業者比較サイトなども参考にすると、料金以外にも工事に対する口コミやアフターフォローの質など、様々な情報を得ることができます。

以上のことを踏まえて、鳩駆除を専門業者に依頼して見積もりを出してもらう際のポイントは以下のようになります。

・「マンション」と「戸建て」では駆除費用に大きな差は無い
・「鳩の被害箇所がどれくらい広いか」が駆除費用に影響するので、建物の構造や材質による鳩駆除費用の差は無い
・「はしご」が必要な『高所作業』の方が高額になる
・「はしご」が使えず、『足場設置』や『高所作業車』が必要になる場合は、さらに費用は高くなる

鳩被害で余計な出費を抑えるために

ここまで、鳩駆除の料金・費用についてお話しましたが、最後に「鳩被害に遭わないため」の知識をお伝えします。
鳩に限ったことではないですが、鳩やコウモリ、ネズミといった害獣は、一度棲みついた場所に強い執着を持つという習性があります。
そのため、「一度たりとも棲みつかせないこと」が非常に重要です。

しかし、このページをお読みになってくださってる方は、程度こそ様々ですが鳩被害に悩まれてる方だと思います。
ですので、鳩駆除を行なった後にこの知識を実践することで、大切なお住まいが鳩被害に遭うリスクを大きく減らすことができます。

・鳩が近づかない環境作り

鳩被害を防ぐためには、そもそも鳩が近寄りたがらない環境を作ることが肝心です。
「静かで物陰になるような環境を作らない」「鳩の餌になるようなものを住まいから無くす」など。
鳩は、休憩できるような静かな場所、巣作りを安心して行えるような物陰を好みます。
ベランダや庭にある荷物を出しっぱなしにしておくのではなく、綺麗に整理して開放的な空間にしましょう。

ただし、鳩が近づかない環境作りには駆除業者の協力が必要です。
高所や太陽光パネルの隙間などは、業者にお願いして防鳥ネットやスパイクを設置してもらう他ありません。
ですので、業者がどのような再飛来防止対策を行なったのかきちんと把握しておくようにしましょう。

・鳩被害初期の対策を知っておく

鳩が棲みついていたり、巣を作っていたりしている状況では、鳩はその場所に対して強い執着心を持っています。
そのため、市販の鳩駆除グッズでは効果が無いため業者に依頼しないといけません。

しかし、「最近鳩を見かけるようになった」「初めて鳩糞が落ちているのを見つけた」といった、鳩が建物に近づき始めた初期段階では、市販の鳩駆除グッズも有効です。
ホームセンターなどでも鳩用の忌避剤やスパイク、防鳥ネットを購入することができます。
ご自身でも対応可能な鳩対策を把握しておけば、鳩が巣を作ってしまうような状況を回避することができ、駆除業者に頼まなくても良い状況を作ることができるでしょう。