鳩は身近な鳥ではあるが被害も大きい。そんな鳩の撃退方法を紹介します!

鳩は街中でも普通に見かけることが多い身近な鳥です。
平和の象徴とされる鳥でもあり、公園などでエサをあげてなごんでいる人も多いでしょう。
しかしイメージとは違って鳩は大きな被害をもたらす鳥でもあります。
そこでここでは鳩の撃退方法について紹介していきたいと思います。

鳩の生態とは?鳩はどんな鳥なのか

鳩は騒音や糞害など多くの被害をもたらす鳥ではありますが、鳥獣保護法によって保護されているためにむやみに殺したり捕まえたりすることができたい鳥でもあります。
そのため撃退するのも慎重に行う必要があります。
そこでまず鳩がどのような鳥なのかについて紹介していきます。

鳩の生態について

鳩にもいくつかの種類があり、それぞれによって生態に違いはあります。
ただ、街中に多く存在していて多くの被害を出してくるのはたいていが「ドバト(カワラバト)」と呼ばれる鳩です。
一般的に「鳩」と言われると人々が思い浮かべるのがこの鳩と言えます。
このドバトはたいてい群れで行動する鳩であり、縄張り意識が強い鳩でもあります。
そんな鳩が市街地に住みついてくると人間の生活圏と縄張りが重なってしまうために被害が出てしまうのです。
また、鳩は雑食でもあり、街中にはエサとなる生ごみなどが無数に存在しています。
さらに水飲み場も街中には多くあるため、鳩が住みやすい環境となっているのです。

鳩の生息環境について

鳩が住みつく、巣を作るのに好むのは「雨に直接当たらない」「強い風を避けられる」ような場所です。
そのため物陰や穴を好む習性があり、住宅、マンション、ビル、工場、倉庫などがそれに適しているとされているのです。
それらの中でも特に以下のような場所には要注意です。
・屋根の庇やベランダの下
・屋根の上での太陽光パネルの近く
・貯水槽などの物陰
・雨樋の近く
・クーラーなどの室外機のかげ
などです。
こうした場所に一度巣を作られてしまうと鳩は強い帰巣本能を持っているために追い払うのが難しくなってきます。
無理やり追い払おうとすると集団で攻撃してくることもあるので注意が必要です。

鳩によってどのような被害がもたらされるか

鳩は人間の生活圏に住みつくためにその範囲で大きな被害をもたらしてきます。

・糞害
これは鳩がもたらす被害の中でも非常に多いものです。
鳩が多く住みついている場所でも白い糞が大量に落とされているのを見ることもあるでしょう。
人、物、車などあらゆるものがそれで汚されてしまいますし、太陽光パネルが被害にあうこともあります。
また、この糞が乾燥すると空気中にまき散らされることとなります。
これらの中には感染症や食中毒の原因になるものもあるので厄介です。

・騒音
鳩の中には早朝に鳴き声を発するものがいます。
大量の鳩が早朝から鳴きだすとかなりの騒音となります。
群れで一斉に羽ばたくのも同様です。

・田畑の被害
人が田畑に撒いた種などを鳩がほじくって食べてしまうことがあります。
畑で農業をしている、庭で家庭菜園をしているという人にとっても迷惑な被害と言えます。

鳩の撃退方法にはどんなものがある?

大きな被害をもたらすためになんとか撃退したい鳩ですが、鳥獣保護法によって保護されているためにむやみに殺したり捕まえたりすることができません。
そのため基本的には「寄せ付けない」という方法をとることとなります。
そこでここではそんな鳩を寄せ付けさせない方法を紹介していきます。

反射板やCDを吊るしておく

これはかなり多く利用されている方法です。
鳩だけではなく他の鳥類や野生動物に有効的な方法となっているためです。
軒下や木などの高い位置から反射板やCDを吊るしておくとそこに太陽光が当たってキラキラと光ります。
風がふいて揺れるとあちこちに光が反射することとなります。
鳩や鳥類、野生動物はこうした光の反射を怖れるために近寄ってこないという効果があるのです。
ただ、鳩は賢い鳥のために、長期間このままだと光るだけで安全ということがわかってしまうためにどんどん効果が薄れていく方法でもあります。
あくまでも簡易的な撃退方法だと言えるでしょう。

剣山などを設置する

物理的な力で鳩を寄せ付けない方法として剣山のようなものを鳩が巣を作りそうな場所に設置するという方法があります。
剣山には「鋭い金属製」「柔らかい樹脂製」の種類がありますが、この場合は金属製のものを使用します。
ベランダの手すり部分、雨樋部分、室外機の上などに剣山を設置することで鳩が近寄らない、近寄っても巣を作ることができないようにしてしまうのです。
この時、柔らかい樹脂製のものを使ってしまうと、逆にその剣山を巣作りに利用されてしまう場合があります。
金属製の剣山でも鳩を深く傷つけるような効果はないので、鳥獣保護法にもひっかかりません。
設置する時には剣山同士、剣山と壁、剣山と室外機などの間に大きな隙間ができないように設置していきます。
隙間ができてしまうとその間に鳩がとまりやすくなるので、そこに巣を作られてしまいます。
設置する際には隙間なく設置しておきましょう。

ネットを設置する

鳩が寄りやすいベランダ、工場や倉庫の入り口などにネットを張ってしまうというのも効果的です。
ネットを張ってしまうことで物理的に鳩が入れないようにしてしまうのです。
非常に効果が高い方法ではありますが、正しく設置しなければうまく効果が発揮されません。
まずネットの端部分、縁部分と壁や床との間に隙間が開いているとそこから鳩は中に入ってしまいます。
ネットを上部分から吊るしてたらしておくだけではなく、しっかりと下部分、端部分も固定して隙間ができないようにしましょう。
また、ネットの網目の大きさにも注意が必要です。
ネットの網目が大きすぎるとそこから小さめの鳩は内部に侵入してしまいます。
しかし網目が小さすぎると景観も悪くなりますし、風を受けて大きく揺れてしまうことにもなります。
鳩が入れない程度のサイズの網目のネットを使うようにしましょう。
ネットを設置する時には高所での作業になりやすいため、できれば専門の業者に依頼した方が安全で確実だと言えます。

電気ショックを使用する

これは鳩の撃退に非常に効果のある方法です。
鳩が寄りやすい屋根の上、ベランダの手すりの上などに電気が流れるワイヤーなどを設置しておいて鳩がそれに触れると電気が流れるというものです。
もちろん流れているのは弱い電流ですので、鳩を殺傷するほどの威力はありません。
ただ、鳩にとっては「近寄ると攻撃される」と認識されるために、この近くには寄ってこないようになります。
すでに屋根や工場、倉庫などに鳩が住みついている場合や、広い面積を鳩から守りたい、といった際にも利用できる方法となっていますので鳩による被害に悩んでいる人もぜひ試してみましょう。
こちらの方法も専門業者に依頼して設置してもらうのがおすすめです。

まとめ
鳩は街中でもよく見かける鳥であり、平和なイメージが強い鳥でもあるのですが、大量に発生することで糞害、騒音、感染症の拡大など数多くの被害をもたらす鳥でもあります。
しかも鳥獣保護法によって保護されているためにむやみに殺したり捕まえたりすることもできません。
基本の対策としては「追い払う」「近寄らせない」という方法をとることとなります。
あまりに被害が大きい場合などは専門の業者に依頼して撃退してもらい、近寄らせない罠などを設置してもらいましょう。

関連記事

  1. 工場の鳩駆除

    工場に起こる鳩の被害を防ぐにはどうすれば良い?鳩の駆除方法を紹介します。

  2. 鳩に卵を産まれたら勝手に駆除できない?鳩の卵の駆除について紹介します!

  3. 工場の鳩被害と鳩駆除について

  4. 鳩の帰巣本能を利用!自分でできる鳩の被害を事前に防ぐ方法とは

  5. 鳩の駆除は自分でするべき?業者に依頼するべき?費用相場や鳩被害から抜け出すポイントを解説

  6. 鳩駆除の忌避剤について