「鳩のフンがベランダや駐車場に落ちていて困っている…」
「家の軒下に、鳩の巣が出来てしまっている…」
「自宅で鳩が巣を作ってしまった」など、
鳩は可愛い見た目とは裏腹に人への被害をもたらす害鳥としても知られています。
鳩に『巣』をつくられてしまったら、今すぐにでも駆除してハト被害を無くしたいですよね。
ここでは鳩駆除を自分で行う場合と業者に依頼する場合の方法や費用、また鳩が人に及ぼす影響もまとめて解説します。
鳩駆除を自分で行う場合の対策と費用
○自分でできる鳩対策
法律に触れない範囲で、自分でできる対策は、フン掃除と鳩よけしかありません。
・フン掃除における注意点
鳩の飛来や被害を減らすには鳩のフンをできる限り減らしましょう。
フンを放置していると鳩の飛来を助長してしまうので、綺麗に掃除をすることが肝心です。
掃除をする際は、粉塵を吸い込む可能性があるのでマスクを着用し、手袋をする必要があります。
乾燥した鳩のフンが舞う可能性がありますので、吸い込んでしまうのを防ぐためにも風が強い日を避ける必要があります。
鳩のフンは様々な菌を含んでいて、特に子供や高齢者など免疫の低い方に健康被害を与えてしまいますので、体の弱い人が近くにいる状態での作業は避けましょう。
また、掃除に使った道具を使いまわしすると、鳩のフンに付着した菌に触れる可能性を高めてしまうので絶対にやめてください。
鳩の被害は軽度のうちに対処することが大切です。
早めの対策を行うことで、被害の拡大化を抑えることに繋がります。
・鳩よけにおける注意点
たとえ、鳩よけ対策で効果がある「鳩よけネット」を張っていたとしても、わずかな隙間をくちばしで広げて、侵入してしまいます。
ベランダの手すりに飛来するのであれば、ワイヤーやテグスを鳩が停まる場所に張り巡らせ、物理的に飛来しにくくすると良いです。
そうすることで普段とは違う光景に警戒して近寄りにくくなります。
また、室外機の上に停まるのであれば、剣山タイプや、ジェルタイプを設置すると良いです。
ジェルタイプは匂いと踏んだ時の不快さを与えて、鳩が羽や足に物が付着するのを嫌がるので効果が見込めます。
そして環境に配慮するのであれば、ハーブ系のスプレーも効果があります。
動物だけではなく虫などもハーブの匂いが苦手のようで、鳩以外にも効果がありますし、香りも良く、行いやすい対策と言えます。
このほかにも、鳩の天敵の烏やヘビなどの置物や、CDを吊り下げて忌避させる方法もあります。
しかし、設置場所によっては隣家に迷惑を与えてしまい、住民トラブルに発展しかねないので注意が必要です。
○鳩対策にかかる費用
それでは、個人で鳩対策を行う場合どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
被害の程度にもよりますが、定期的に掃除やメンテナンスをする必要があります。
忌避剤の費用としては、代表的なものは、スプレータイプ、固形タイプ、ジェルタイプの3種類です。
→スプレータイプ 1500円~5000円
→固形タイプ 1500円~4000円
→ジェルタイプ 3000円~5000円
これにプラスでマスクや掃除用使い捨てほうきなどで1000円~1500円程度です。
○こんな場合は、個人での鳩対策は諦めてください
・鳩の巣を見つけた
・掃除しても追いつかないほど、糞の量が多い
・移動することなく、棲みつかれている
・卵・雛がいる
・2羽以上で行動している
鳩には、『巣への強い執着心』と『強い帰巣本能』があり、一度巣を作られると、簡単には諦めてくれません。
このような場合、鳩はその場所に強い執着心を抱いているため、忌避剤だけで撃退するのは困難です。
味覚、嗅覚、触覚で鳩を嫌がらせるだけでなく、ネットを張って物理的に鳩の飛来・侵入を防ぐか、有刺剣山や電気ショックなど、より強い刺激を与える方法を検討しましょう。
どの方法が有効かは鳩の執着度や環境条件によって異なるので、プロに依頼することをお勧めします。
鳩駆除を業者に頼む場合の費用

残念ながら、鳩に『巣』を作られている時点で、もうすでに『素人では対処しきれない状況』です。
鳩が「巣を作る前」に比べて「巣を作った後」では、駆除したあとの再発の可能性がグッとあがってしまい、素人にできる対策では、再発しない『完全駆除』は難しいです。
ですので、先述の通り自分で駆除しようとするのではなく、速やかにプロに依頼しましょう。
業者に頼んだ際の費用の相場は、
マンション、アパート(大家向け):5万円~
部屋のベランダなど(個人向け):3万円~
くらいになります。
鳩が人に及ぼす被害は?
最後に鳩が人に及ぼす被害はどのようなものがあるのかも併せてご紹介します。
・騒音被害
鳩がベランダの手すりなどに飛来し始めると、鳴き声や飛来した時の羽音による騒音被害を受けます。
・カビ菌の発生源
鳩のフンには、「クリプトコッカス真菌」「ヒストプラズマ真菌」「トキソプラズマ原虫」「NDVウィルス」「サルモネラ菌」といった、人体に悪影響を及ぼす危険性のある病原菌を含んでいます。
鳩のフンに含まれる病原菌は、免疫力の弱い老人・子供にとっては、大きな脅威となってしまうんです。
・アレルギー性の肺炎が発症してしまった
鳩の羽毛やフンに含まれるタンパク質を繰り返し吸入することで、免疫系が過剰反応してしまい、鳥関連過敏性肺炎という肺炎を起こす可能性があります。
・家に入って来る
フンの被害が増えてくると、今度は手すりだけではなく、ベランダの床にまで侵入してきます。 ベランダ内部での滞在時間が増加すると、さらに滞在時間が増え、夜まで寝床を求めてくるようになってしまいます。
また、人に慣れてしまった鳩だと、部屋内部まで侵入してきます。
・車のボンネットが変色してしまった
車のボンネットなどに鳩のフンが付着してしまった場合、そのままにしておくと、フンのついた部分は変色してしまうのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鳩駆除にかかる費用や鳩駆除の必要性を検討してきました。
見た目は可愛らしい鳩ですが、被害を受けるとそんなふうには見えなくなりますよね。
いざ被害に遭われたら、コストを抑えようと対策ホームセンターなどで自分で購入して対策する方も多いみたいですが、結局駆除できず業者に頼むパターンが多いのも事実です。
プロの業者に依頼したほうが確実で、長期的に見ると結局かかる費用も変わらないので、
最初から「ハト専門の駆除業者」に依頼することが、『早く・確実に・安全に・安く』鳩被害から抜け出す方法だと言えるでしょう。