「ハチ」にもいろいろな種類のハチがいます。
それらの中には特に人間の害にはならないというものもいますし、人から離れた場所であれば植物の受粉を行う、虫を捕食するというように役立つという場合もあります。
しかし危険性のあるハチが人の近くにいる場合はやはり駆除しなければいけません。
そこでここではハチをできるだけ安全に駆除する方法についてご紹介していきたいと思います。
スズメバチについて
ハチの中には人間にとって非常に危険なハチです。
そこでここではまずスズメバチについて紹介していきます。
スズメバチの特徴とは
スズメバチはハチの中でも特に大きい体をしており、4cmを超える大きさのものもいます。
性格は非常に狂暴であり、スズメバチの巣の近くを通るものを無条件で攻撃してくる場合もあります。
飛ぶときは直線的に飛ぶことが多く、かなりのスピードとなるため逃げるのも困難です。
また強い毒性を持っているため、刺されるとできるだけ早く治療しなければ危険な場合があります。
特に二度刺された場合には「アナフィラキシーショック」が起きることがあり、死に至ることもあるので要注意です。
スズメバチの巣とは
スズメバチの巣は作っている途中の段階では茶碗のような形をしてますが、完成した形は球体に近い形となっています。
かなりの大きさになる場合もあり、直径60cmを超えるような大きさのものもあります。
色合いは白、茶色、マーブル模様のものがあり、綺麗な模様となることもあります。
外側は樹皮、木片などをスズメバチの唾液で固められており、かなりの強度となっています。
この巣に対しての防御性が強く、巣に近づくものを攻撃するという習性があります。
アシナガバチについて
スズメバチの次に危険性が高いとされているのがアシナガバチです。
ここではそんなアシナガバチについて紹介していきます。
アシナガバチの特徴とは
アシナガバチは見た目はスズメバチに似た姿をしていますが、大きさは2~3cm程度となっています。
胴体も足もきれいな黄色をしており、名前を通りに長い後ろ足を垂らして飛んでいます。
スズメバチほど攻撃性は強くないものの、巣に近づいてくるものについては攻撃する場合があります。
毒性はかなり強く、スズメバチよりも強い痛みを与える場合もありますし、アシナガバチに刺されたことで死に至るという場合もあります。
アシナガバチの巣とは
アシナガバチの巣は茶碗を反対にしたような形状の半円形をしています。
色合いは薄い灰色をしており、それほど目立つような色ではありません。
半円をしていることで巣穴がよく見えるようになっており、巣の中の幼虫が見えることもあります。
ただ、巣はスズメバチの巣と同じようにかなりの強度を持っており、簡単には壊れないようになっています。
ミツバチについて
ミツバチと聞くと「はちみつだけ集めている安全なハチ」と思われることもありますが、決して安全なハチではありません。
ここではミツバチについて紹介していきます。
ミツバチの特徴とは
ミツバチは大きさが2cm程度で縞模様が入った体をしています。
基本的には攻撃性は低いので、向こうから急に襲ってくるということはありません。
ただ、刺激を与えると集団になって攻撃してくることがあるので注意が必要です。
勘違いされやすいのですが、ミツバチにも毒性があり、刺されるとショック症状を起こすことがあります。
ミツバチの巣とは
ミツバチの巣は他のハチの巣とは違って平らな板状のものが何枚にも重なった形状をしています。
それらの板には六角形の穴が多く並んでおり、大きいものだと1mほどのものもあります。
ハチの駆除について
基本的なことですが、スズメバチやアシナガバチの巣を個人で駆除するのは非常に危険な行為なので避けるのが賢明です。
専門業者に依頼して駆除してもらうようにしましょう。
個人で駆除するのはミツバチの巣であれば可能となります。
ただ、条件によってはミツバチの巣であっても専門業者に依頼する方が良いこともあります。
自分で駆除できる巣の条件とは
個人でハチの巣を駆除する場合はいくつかの条件を満たしている必要があります。
まずは「場所」です。
ベランダや軒下などの開放的な場所であれば駆除が可能ですが、床下や屋根裏のような閉鎖的な場所の場合は業者に依頼した方が良いでしょう。
閉鎖的な空間だと駆除をする際にハチが密集しやすく、危険性が高くなるためです。
次に「大きさ」です。
ハチは夏の暑くなる前の4~5月くらいに巣を作り始めます。
直径が15cm未満の小さい作りかけの状態であれば自分で駆除することが可能となります。
これよりも大きくなってくるとハチの数が多くなり、巣を駆除しようとすると集団で攻撃してくることがあります。
自分で駆除する際の注意点とは
自分で巣を駆除する際にはいくつかの注意点があります。
まず「時間帯」です。
ハチは朝から昼間の間は活動的ですので、こういった時間帯の駆除は危険性が高くなります。
暗くなってくると活動が収まっていきますので夕方から夜にかけての時間帯がおすすめです。
これくらいの時間帯には外で活動していた働きバチも巣に戻ってきていますので、まとめて退治してしまうことが可能です。
これよりも前の時間帯だと駆除している途中で働きバチが戻ってくることがあり、非常に危険です。
もう一つ注意しなければいけないのが「におい」です。
ハチは「香り」「におい」に非常に敏感です。
香りに反応して攻撃してくることがあるため、「汗」「香水」「整髪料」「強い香りのシャンプーや石鹸」などのにおいがしない状態で駆除することが重要です。
そして「服装」です。
後で防護服などについては説明しますが、ハチは「黒くて動いているもの」に強く反応します。
そのため黒っぽい服装で駆除を行うのは非常に危険ということになります。
白っぽい服装で駆除するようにしましょう。
ハチを駆除する際に準備するもの
ハチの駆除を行う時には専用の防護服を着て行いましょう。
全身を分厚い生地の防護服で包むことで安全に活動できます。
安いものだと5000~6000円程度、高いものだと数万円するものもあります。
地方自治体によっては無料で貸し出しをしている場合もあるので、一度確認してみるのが良いでしょう。
防護服が用意できない場合はできるだけ肌が見えないような服で、生地の分厚いもの、その上からレインコートなどを着込むことである程度安全に作業ができます。
頭や顔を保護することも重要です。
頭はヘルメットや分厚い帽子、顔周りはヘルメットに装着できるネットなどを使うのがおすすめです。
ゴーグルやマスク、マフラーなどとにかく露出している部分を少なくすることがポイントです。
手には手袋、足には長靴などでカバーしていきましょう。
巣を落とす際には素手で行わずに長い棒などで遠くから叩き落すようにします。
ハチを駆除するにはハチに対して効果的な殺虫剤が必要です。
ホームセンターなどで販売されていますので、これらも準備しておきましょう。
まとめ
以上、ハチをできるだけ安全に駆除する方法についてご紹介しました。
条件によっては自分で駆除できる場合もあります。
その際には準備しなければならないものが多くありますので、安全に注意したうえで作業を行うようにしましょう。
とはいえ、おすすめはやはり専門業者による駆除です。
ハチの巣の場所や種類、巣の大きさによっては非常に危険なケースも多く、少しの判断ミスが大きな事故につながるおそれもあります。
特に高所や屋根裏、閉鎖空間にある巣の駆除は、専門的な装備と経験が必要です。
何よりハチは刺されると強い毒性があるために人命にかかわる可能性もあります。
確実かつ安全に駆除を行いたい場合は、専門業者に依頼するのが最も安心な選択です。
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